この話は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
また、一部の会社名も架空のものです。
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このコラムの連載は月、水、金のみです。
また、「ダマサレタ」というネガティブなニュアンスではなく、
「(あえて)ダマサレテミタ」というポジティブなニュアンスの連載です。
ドン引きするような被害は無いはずです。
(最終Epはちょっと微妙)
では説明はコレくらいで本編。
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「ちょっと会えないかな?」
宇津木はそう言った。
僕は基本的に休みの日に、
一切のスケジュールを入れてないので、
都合をつけるのは簡単。
ただこのときは深夜勤務。
連休をもらってはいるけど、
休みの日は昼型の生活に戻り、
また仕事の日は昼に寝て深夜勤務。
簡単に言うと、
週休二日なんだけど、
実質週休一日みたいな、
もったいない時間の使い方をしていた。
その貴重な休みを…。
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数日後。
僕は東京の方の駅で待ち合わせ。
結局OKした。
あまり一緒には遊んでなかったとはいえ、
懐かしい仲間なのは事実。
休みくらいつぶすさ。
どんな話なのかあまり具体的に教えてくれなかったので、
結局よくわかってないが、
まあ会えばわかるだろう。
駅で合流。
あれ?
「やあ!yosi君。
来てくれてありがとう!」
印象が全然違う…。
金髪だった髪は黒くなり、
無難な短めのもの。
おしゃれな要素は皆無。
また、スーツを着てバリッと決めてる。
こんな宇津木は見たこと無い…。
この時点で、
何かおかしいとはちょっと思った。
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駅近くのマクドナルド店内。
僕はマックは、
はっきり《嫌い!》だが、
まあ彼の希望だからしょうがない。
僕はモスバーガー、ケンタッキー派。
そんなことはどうでもいい。
さて、何が始まるのだろう。
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適当なものを注文し、
近況の雑談。
ところが。
さっぱり本題が始まらない。
「ゴメンね~。
そろそろ来ると思うんだけど…」
「誰が?」
「斉藤さん」
「?」
「俺の新しい仕事を、
誘ってくれた人だよ。
もうすぐここに来るんだ!」
一切聞いてないぞ。
そんな話。
そうこうしてる内に、
その斉藤さんとやらが来た。
メガネで誠実そうで、
それでいて目が笑ってないスーツの若い男性。
30歳前後かな。
僕らが20代前半だから、ちょっと年上だ。
「始めまして!斉藤です。
今日はよく来てくれました!
これからマイングループの、
健康食品の話を始めます!」
なんだそりゃ。
11/24(月)に続く。