このコラムは現実を基にしたフィクションです。
登場人物名、一部の会社名は架空のものです。
更新は月、水、金になります。
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【普段ならダマサレナカッタノニ…】
というわけで、
この時は普通の状態じゃなかったんだよ…。
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【月収13万 貯金100万】
PCショップ勤務だった。
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昔勤務していたコンビニで仲良くなった、
千沙という元女子短大生。
僕と出会ってから彼氏と別れ、
集団でよく遊び、
デートもしたんだけど、
何となく気まずくなりちょっと疎遠になった。
そして、久しぶりに連絡があったときには、
すでに新入社員で入った会社で、
彼氏を作っていた。
そして会ってくれなくなったのだが、
今日は、【借りていたマンガを返す】から、
直接僕の家の方まで車で来るそうだ。
で。
僕の家の近くの駅で待ち合わせ。
そして、とったばかりの免許で、
運転席に座ってる千沙と。
隣の席の彼氏。
……………。
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貸してたマンガを返してもらった。
- すぎなレボリューション 1 (1)
- すぎなレボリューション 2 (2)
- すぎなレボリューション 3 (3)
- 各￥900
- Amazon.co.jp
- ↑新装版が発売してるのでリンクはそちらだけど、
- 当時貸してたのは旧バージョン。
女性漫画誌kissに連載していたOL漫画。
29歳のお局処女OLが、
ある日酒に酔い男と寝てしまい覚えてない……。
という冒頭のストーリー。
三角関係に浮気不倫裏切りなんでもありの,
ドロドロ職場恋愛絵巻を、
軽快な4コママンガ連作で表現した異色作。
この作者、小池田マヤの四コマ連作シリーズは、
他の作品もきらりと光るものが多い。
お気に入りマンガ家。
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そしてマンガを返してもらう。
で、僕は今日このまま出勤。
PCショップは歩いていける距離。
なので、このまま別れようとすると、
千沙が「乗っていきなよ！」と言い出した。
いやいや。
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しかし、結局乗ることになった。
後ろの席。
千沙が僕に免許を取ったエピソードを話してくれたけど、
隣の席の一流企業の上司とかいうダンディなおじさんは、
全くの無言。
とんでもなく気まずい…。
たった5分くらいだったけど、
とてつもなく長く感じた。
なんでこんな車に乗せらてるんだ…。
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職場のPCショップに着いて、
そのまま仕事開始。
しかしなんというか、
なんといえばいいのか、
なんなのか。
とにかく、なんか失恋に似た感情。
あまり仕事に手がつかない。
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そして次の日。休みだった。
昼に起き出し、そのままお風呂へ。
《ジリリーン…ジリリーン…》
家の電話のベルが鳴ってる。
僕裸なんだけど…。
まあ家族もいない平日休み。
風呂から出て電話を取り、
そのまま湯船に戻る。
「はい……(苗字)ですけど」
「すいません！(ハイテンション)
アンケートに答えていただきたいんですが…。
お時間よろしいですか～！」
若い女の子の声。
普段ならともかく、
今、ちょっと落ち込んでるから…。
【ダマサレテミタ Ep2 デート商法編】
タイミングが悪かった。