登場人物名、一部のカード名は架空のものです。
更新は月、水、金になります。
また、今回から更新時刻は午前11時です。
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クレカ担当になって、
気づいたら頂点にいた僕。
後はこれを維持するか落ちていくか…。
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時給¥810のどちらかといえば仕事できないバイトが、
全ての店の頂点に立った。
本当に。
僕を間違えて雇ってしまったと公言していた、
前の店長からも連絡が入り、
「お前がここまでやるとは思わなかったよ」と、
お褒めの言葉を授かった。
また当時、僕をものすごく嫌っていた元正社員さんが店に来たので、
僕の実績を伝えた。
「………(フザケンナ
てめーなんかがそんな実績残せる訳ないだろ)」という、
無言の反応をして帰った。
現店長の佐保店長も喜んでくれてる。
「時給を上げてやるよ!」
そして、僕の時給は¥900に。
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ただ、前僕の時給を¥10上げたところ、
「あんな無能がどうして上がるんだ!」という騒動が起きて、
退職者が出たので。
今回、佐保店長は、
店全体のバイトの時給を全員¥900にした。
これなら不平等という不満はないし。
もちろん、本部との交渉は大変だったそうだが。
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そんなある日。
Aカードの成績上位者の会議が、
静岡県(神奈川県横須賀市からはかなり遠い)で、
行われるというので。
僕が代表者として出張することになった。
このことはEp4として短く書きます。
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もう、完全に頂点。
ただのバイトAだった僕が、
人事権まで与えられた。
数ヶ月間直接の部下だった事務の派遣社員が、
契約切れで新人が来ることになったんだけど、
その新人女性があまりやる気がない。
正社員が僕に、
「彼女と仕事続きそうか?」と聞いてきたので、
僕は「やばそうですね。変えられるなら変えたいです」と答え。
あっさり新人の彼女は切られた。
出勤数はたったの二日。
それくらい僕は権限があった。
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でそんなある日。
僕がクレカ関係のミスを犯した。
簡単に言えば、
【お客さんが使ったクレカを紛失した】
これはマジでヤバイ。
しかも探してもどこにも見つからない。
10分くらい正社員さん、バイト総出で探したところ、
よりによって【僕の制服のポケットの中の死角】に入ってた…。
(お客さんにサインをしてもらうためボールペンを渡したとき、
そのまま無意識にカードをポケットにしまってた)
もちろんお客さんは激怒。
佐保店長が直接お客さんを応接室に呼んで謝罪。
商品券を渡して何とか事なきを得る。
そして、佐保店長から呼び出され。
「お前がやったことは、
本当なら首になるレベルのことだよ」
と。
「だからyosiちゃん これからも頑張ってな
今回の失敗はちょっと痛かったから評判も落ちるだろうけど、
俺は応援してるからな」
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クレカで頂点に立った僕は、
落ちるときもクレカが原因だった。
皮肉なもんだ。
職場でも悪い評判が広まり、
さすがに神格化はされなくなった。
そして、同僚のレジの女の子が、
「yosiさんがレジにいるとお金の間違いがひどい!」とか、
僕に対する不満も言える空気になってきた。
前までは言いたかったけど言えなかったそうだ。
まあつまり、【クレカでは頂点】だったけど、
【ほかの事は仕事遅くて不正確で無能】だったのは、
そのまま。
むしろ、この失敗で正常な空気に戻ったともいえる。
まあそれでも、そこそこの獲得数はあったので、
そのままレジにはいたけど。
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しかし終わりは突然に。
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いつものように一件獲得したところ、
社員さんがものすごく残念そうな顔をして、
僕に報告してきた。
「この店、もう閉店するんだよ…」
えええええ!?!?!?!?!?
続く。