ダマシチャッタ… Ep3.5 クレカ編《続》 第4話 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

このコラムは現実を基にしたフィクションです。

登場人物名、一部のカード名は架空のものです。

更新は月、水、金になります。

 

また、今回から更新時刻は午前11時です。


目次

 

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クレカ担当になって、

気づいたら頂点にいた僕。

後はこれを維持するか落ちていくか…。

 

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時給¥810のどちらかといえば仕事できないバイトが、

全ての店の頂点に立った。

 

本当に。

 

僕を間違えて雇ってしまったと公言していた、

前の店長からも連絡が入り、

「お前がここまでやるとは思わなかったよ」と、

お褒めの言葉を授かった。

 

また当時、僕をものすごく嫌っていた元正社員さんが店に来たので、

僕の実績を伝えた。

「………(フザケンナ

てめーなんかがそんな実績残せる訳ないだろ)」という、

無言の反応をして帰った。

 


現店長の佐保店長も喜んでくれてる。

 

「時給を上げてやるよ!」

 

そして、僕の時給は¥900に。

 

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ただ、前僕の時給を¥10上げたところ、

「あんな無能がどうして上がるんだ!」という騒動が起きて、

退職者が出たので。

 

今回、佐保店長は、

店全体のバイトの時給を全員¥900にした。

これなら不平等という不満はないし。

 

もちろん、本部との交渉は大変だったそうだが。

 

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そんなある日。

 

Aカードの成績上位者の会議が、

静岡県(神奈川県横須賀市からはかなり遠い)で、

行われるというので。

 

僕が代表者として出張することになった。

 

このことはEp4として短く書きます。

 

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もう、完全に頂点。

ただのバイトAだった僕が、

人事権まで与えられた。

 

数ヶ月間直接の部下だった事務の派遣社員が、

契約切れで新人が来ることになったんだけど、

その新人女性があまりやる気がない。

 

正社員が僕に、

「彼女と仕事続きそうか?」と聞いてきたので、

僕は「やばそうですね。変えられるなら変えたいです」と答え。

 

あっさり新人の彼女は切られた。

出勤数はたったの二日。

  

それくらい僕は権限があった。


 

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でそんなある日。

 

僕がクレカ関係のミスを犯した。

 

簡単に言えば、

【お客さんが使ったクレカを紛失した】

 

これはマジでヤバイ。

しかも探してもどこにも見つからない。

 

10分くらい正社員さん、バイト総出で探したところ、

よりによって【僕の制服のポケットの中の死角】に入ってた…。

 

(お客さんにサインをしてもらうためボールペンを渡したとき、

そのまま無意識にカードをポケットにしまってた)

 

もちろんお客さんは激怒。

 

佐保店長が直接お客さんを応接室に呼んで謝罪。

商品券を渡して何とか事なきを得る。

 

そして、佐保店長から呼び出され。

 

「お前がやったことは、

本当なら首になるレベルのことだよ」 


と。

 

「だからyosiちゃん これからも頑張ってな

今回の失敗はちょっと痛かったから評判も落ちるだろうけど、

俺は応援してるからな」

 

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クレカで頂点に立った僕は、

落ちるときもクレカが原因だった。

皮肉なもんだ。

 

職場でも悪い評判が広まり、

さすがに神格化はされなくなった。

 

そして、同僚のレジの女の子が、

「yosiさんがレジにいるとお金の間違いがひどい!」とか、

僕に対する不満も言える空気になってきた。

 

前までは言いたかったけど言えなかったそうだ。

 

まあつまり、【クレカでは頂点】だったけど、

【ほかの事は仕事遅くて不正確で無能】だったのは、

そのまま。

むしろ、この失敗で正常な空気に戻ったともいえる。

 

まあそれでも、そこそこの獲得数はあったので、

そのままレジにはいたけど。

 

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しかし終わりは突然に。

 

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いつものように一件獲得したところ、

社員さんがものすごく残念そうな顔をして、

僕に報告してきた。

 

「この店、もう閉店するんだよ…」

 

えええええ!?!?!?!?!?

 

続く。