ダマシチャッタ…Ep3.5 クレカ編《続》 第5話(終) | yosiのゲーマー日和

yosiのゲーマー日和

元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

このコラムは現実を基にしたフィクションです。

登場人物名、一部のカード名は架空のものです。

更新は月、水、金になります。


目次

 

==========

 

頂点を極めたと思ったら、

閉店。

 

==========

 

閉店を聞かされた次の日、

出勤した佐保店長に、

詳しく話を聞いた。

 

佐保店長

「ああ…。閉店は本当だよ。


この話自体は結構前から出てたんだ。

ただ、この店は俺が売り上げ上げてたから、

何とか延命してたんだけど…。

 

今回は、

首都圏のうちの系列店が、

一斉閉店なんだ…」

 

………。

 

「あのー。

 

僕Aカードの獲得で、

むしろ店に迷惑かけてませんか?」

 

佐保店長

「いや。yosiちゃんが頑張ってくれたおかげで、

この店の延命の交渉の材料にもなった。

 

でも、もう他の店がダメなんだ」

 

2002~2003年。

PCが儲かるという幻想が打ち砕かれた時代。

あまりにもどこもかしこもPCを扱うようになり、

競争が激化。

 

一人の売り上げスーパーマン(佐保店長のこと)だけでは、

流れを変えることができないところまできていた。

 

==========

 

僕が表彰されてから、一月しか過ぎてない。

それでこの状況。

 

もう、Aカードを獲得する必要は全く無くなった。

 

それどころか。

 

社員

「先日yosi君に勧誘された人が、

クレームをつけてきたよ。

《Aカード入ったばかりなのに閉店とはどういうことだ!》って。」

 

ああ。

そうだよな。

 

僕は自分で意図してなかったけど、

結果的には

《大量のお客さんをダマシチャッタんだ…》

 

==========

 

大きいチェーンのポイントカードなんだから、

他の店で使えば良いんだが、

今回は《首都圏全店閉店》

振るべき他の店が存在しない。

 

それでもなんとか、

横浜に全く別名の系列店が存在してて、

そこの一軒だけは何とか使えることが判明したが。 

 

焼け石に水に等しい。

 

結局、残ったポイントは、

それ相応の商品券をつけるということに。

最低単位が¥500なので、

たとえ1ポイントのお客さんでも¥500の商品券が届く。

 

明らかに店に迷惑かかけてる…。

 

この事態になって始めて気づいた。

 

社員さんは《閉店の気配》を察してたので、

Aカードの獲得に力を入れてなかったんだ。

 

その中、

《空気を読まないことに定評のある》僕が、

本来普通の店なら社員さんが獲得するべき分も、

全て獲得していただけに過ぎない。

 

僕が全店一位になったのは、

そういう状況だったからなんだ…。

本来の実力は、上位100位前後くらいだろう…。

 

===========


その後、僕が全店一位になった景品が届いた。

¥20000分の系列店で使えるポイントと、

¥30000分の商品券。

 

大量のお客さんを、

期せずしてダマシテ手に入れたもの。

 

………。

 

まぁあんまりネガティブに考えてもしょうがないよな!

運が良かったんだよ!ボーナスボーナス♪

 

横浜の系列店はゲームコーナーもあったので、

ほとんどゲームソフトに換えて終わり!

 

=============

 

そして店は閉店。

 

Ep5に続く。

 

《Ep4は、時間をちょっと戻すので》