2005年 外資の会社に勤めてた 回想6 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次


・会社名 登場人物名は仮のものです

・この話はフィクションです 

実在のものとは一切関係ありません たぶん


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営業が終わり、横浜の本社に戻る。

だいたい19時くらい。

 

他に人はいない。

みんな、時間バラバラだから。

 

中村さん

「俺は報告書とか仕事があるから、

今日はもう先に帰っていいよ

お疲れー」

 

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次の日。営業二日目。

 

ほとんど昨日と代わらない顔ぶれだが、

知らない人もいる。

新人のようだ。

 

軽く紹介されて、他の人に付いたようだ。

 

そして例によって、

異常な空気の営業報告会。



で、二日目は、

僕がチャイムを押して、

話に詰まったら中村さんが変わるという方式で、

中村さんは5件獲得。


 

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三日目。

現場へ向かう途中。

 

中村さんに色々聞いてみた。

 

「昨日、最後に契約した人、黒電話でしたよね」

 

中村さん。

「黒電話の場合、NTTにレンタル料を、

毎月払ってるケースがほとんどなんだ。

だから、NTT116センターに電話して、

買い取れば得って教えてあげたんだよ。

 

で、気持ち良くうちの直収電話に、

加入してもらったわけさ」


【黒電話】ネット百科事典の解説

現在主流のボタン式電話ではなく、

指で回して番号を入力するタイプの電話機。

解説欄に画像あり。

 

古い電話で電話を掛けることと受けることしか出来ない。

他の機能は全く無い。

ただし、その分仕組みがシンプルでめったに故障しないし、

停電のときも電話線に繋がっていれば電話ができる。

 

「あと、昨日、

聞きなれない電話会社の名前出てきましたね。

あの人も結局加入してくれましたけど…」

 

「ああ。あれは長距離の通話料割引を優先してる会社でさ。

でも、細かいことは覚えなくてもイイよ。

 

《全てのマイラインより 直収電話の通話料は安い》

コレだけ覚えておけばいいよ。

 

おれさ、昔は、

マイライン営業をやってたんだ。

そっちのときは楽だったなぁ…」

 

【マイライン】ネット百科事典の解説

 

直収電話と同じ年、

2001年から始まったサービス。

契約した場合、

電話の基本料金はNTTに払い続けるが、

通話料についてはその会社の料金が適応される。

 

「直収電話の場合、

ADSLの問題とかガス検診ができなくなるとか、

契約時に色々確認しなきゃいけないんだけど。

 

マイラインのときはそれは必要なかったんだよ。

だから、声を掛ければ契約が取れてたわけさ。

1日に15件獲得した日もあったぜ!」

 

「報酬はいくらぐらいだったんですか?」

 

「一件¥800」

 

……獲得は楽だったかも知れんが、

報酬低すぎだよなぁ……。

 

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「ADSLについてなんですけど、

獲得したら報酬あるんですよね?」

 

「ああ、一件¥2000だ。

ただ、他の会社のADSL使ってたらメールアドレスが代わるし、

IP電話同士で無料サービスを使ってる人は、

乗り換えのメリットが少ないから、勧誘は諦めたほうがいいな

だから、あくまでADSLはオマケで、

基本は直収電話の勧誘がメインだ」

 

【IP電話】ネット百科辞典の解説

 

ここでいうIP電話とは、

050で始まる電話番号サービスのこと。

 

通話料は直収電話より安いし、

同じ通信網同士だと通話料が無料というメリットがある。

ただ、この頃の050番号は、

通話がまともに出来ないというリスクも抱えてた。

 

現在は、光のネットを利用した050番号だと、

安定してるケースもある。 


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「電話の基本料金が、

地域によって違うことも、

昨日初めて知りましたよ」

 

「ああ。

これは俺たちみたいな人間以外、

特に知らなくても問題ない知識だしな」

 

NTT 電話料金の値下げについてのお知らせ

↑下の方の表に1級局 2級局 3級局 という区分があります

表の住宅用の欄を参照

 

「まあ、どの局の人でも、

直収電話に入ったら基本料金は少しは安くなるんだけど、

この辺、あまり突っ込んだ話はしないほうが良い」

 

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中村さんは、

僕にとって、

「電話業界のことを教えてくれた師匠」だ。

 

上で教わったことは、

全て、その後のネット&電話関連の仕事で、

非常に役に立つ実践知識ばかりだった。

 

ただ、それはそれとして、

そろそろ、暗雲が立ち込めだした。

続く。