2005年 外資の会社に勤めてた 回想9 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次

・会社名 登場人物名は仮のものです

・この話はフィクションです 

実在のものとは一切関係ありません たぶん


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金曜日。

月曜日から勤務してるから5日目。

 

朝、いつもの営業報告会。

相変わらず異常なテンションで空気がおかしい。

 

で、このとき気づいた。


【新人がいない…】

 

この会社はシフト制じゃないんだから、

基本的に全ての人が朝にいるはずなんだ。

 

でも、いない。

火曜にいた新人もいない。

水曜にいた別の新人もいない。

 

中村さん

「どうやら、一日で辞めたみたいだな」

 

ま、僕だって、

切羽詰ってなければ辞めたいし…。

確かに中村さんは良い人だけど、

それだけじゃなぁ…。

 

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関西から来た大阪弁男性西浦さん。

たまに川崎の営業場所まで一緒に行くけど、

後は別行動。

坊主頭の人懐こい話し方が特徴の、

エンターテイナー。

この会社の人は話が面白い人ばかりだよなぁ。

 

西浦さんは中村グループの模様。

指示に従っている。

 

中村さん。

「今日西浦君には、

オフィス営業やってもらおうと思ってるんだ」

 

西浦さん。

「ああ、あれですね。

お菓子の営業っすね。

初挑戦だけどうまくいくかなぁ…」

 

 

西浦さんは別ルートですぐにいなくなった。

中村さんに電車で詳しく聞いた。

 

「うちには幾つか商材があるんだよ。

いま、一番力を入れてるのは、

直収電話だけど。

 

こっちはお菓子メーカーの営業で、

オフィスが対象なんだ。

西浦君は、今日は横浜のオフィス街に向かうんだよ」

 

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2008年の僕ですが。

ちょっと前まで一流企業の、

ネットと電話を扱うコールセンターにいたんだけど。

 

そのオフィスに、

このお菓子セットが導入されてた。

 

仕組みは無人販売所。

お菓子とお金を入れるところがある、

ラックを設置して。

 

一つ100円で、

そのメーカーの菓子を好きに買える。

クッキー、ガム、チョコレート、

ポテト、バランス栄養食など。

 

でお菓子メーカーは、

定期的に集金とお菓子の補充に伺うというシステム。

 

大概のオフィスはジュースの自動販売機はあっても、

お菓子はない。

そのため、需要としてはあると思う。

僕もコールセンターのときお世話になった。

 

で、たぶん、契約金とかはない。

お菓子メーカーとしては、

置いてもらえれば利益の出るものだから。

 

ローリスクローリターンの無人販売所。

 

株式会社バリュープレス

↑そういったお菓子サービスを導入してる会社の例。

画面下の方に「オフィスロッテ」と「オフィスグリコ」の箱がある。

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「中村さん。このお菓子営業の

報酬っていくらなんですか?」

 

「¥1500」

 

安い……。

 

で、本日の僕たちは

>>早送り>>

 

中村さん。

「ご苦労様~。

なんだったら明日の土曜日も出勤するかい?」

 

冗談じゃない。

こんな疲れる仕事休日出勤してられるか。

 

「今、日給1万保障だし得だと思うけどな~。

俺は今週ちょっと目標に足りなかったから、

出ることにするよ」

 

中村さんは完全歩合なので、働くことは自由。

 

「中村さん大丈夫ですか?

いつも朝早く来て、

夜は報告書書いて遅く帰って。

朝飯は牛丼。

昼はコンビニ。

夜も適当に外食ですよね」

 

「確かに身体は大変だけど、

今、大事なときだから妥協したくないんだよ」 

 

………大事なとき、か。

頑張りすぎだと思うが…。

 

労働基準法なんて存在しないし。

一日14時間くらい働いてるだろうし。

 

僕は改めて断った。

土日は休む!

 

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月曜。


西浦さん。

「金曜は一件しか取れませんでした…」

 

続く。