・目次
・会社名 登場人物名は仮のものです
・この話はフィクションです
実在のものとは一切関係ありません たぶん
新天地の観光地藤沢にて、
最後の二日が始まる。
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三浦さん、荒川さんとは別行動になり、
中村さんと二人きり。
そして、中村さんから、
今までに無い提案が。
「今日の営業は、
全てメモにとっておこう。
具体的には、
・チャイムを押しても出てこない ×
・出てきたけど話を聞いてもらえない △
・話ができたが、契約には至らなかった ○
・契約できた ◎
コレを元に後で色々思い出してもらうから、
頑張ってみてくれよ！」
>>早送り>>
×××××△××△×
×△××○×××△×
××××××△△××
×△×××△××××
△×××○××△××
××××△××△××
△△×××△×△××
○△××××△××△
××××××△×△△
×××△××××△○
×××△×○△×××
△×××××××△×
×△××××△××△
××××△×××△○
××××××△×××
×××××△×○××
××××△△××××
△×○×××○×××
××××○××××△
×△××××△×××
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実際は殴り書きだけど、
ひたすらひたすらチャイムを押して、
それを形に残す作業。
一つ一つ、拒絶や罵倒や断りがある。
訪問営業で断られ続けるのは、
自分のテリトリーだったレジで断られるのとは、
レベルが違う。本当につらい。
ましてや。
僕は中村さんと違い契約がうまくいって無いので、
結局、チャイム押してる数は僕の方が多い。
そして、○の記号が付いてる物は、
【中村さんなら契約になったかもしれないもの】
でも、ダメ。
一つも◎が無い。
○一つ一つをどんなだったか説明して、
今日の営業を終了。
中村さんたちは新天地でもうまくいったようだ。
結局、獲得できてないのは僕だけ……。
もう、どん底の気持ちのまま続く。