この話は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
・目次
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【2001年終わりくらい】
専門学校卒業後、
就職に失敗して、
バイトしてたコンビニで、
そのままフルタイムで働いて。
最初は横須賀の店に、
夜勤で勤務。
で、店長が横浜の伊勢左木町に、
2店舗目を出すことになって。
僕は、そちらの勤務を希望し、
一年後、バイトリーダーとして、
同じくリーダー男性の5歳上の米川さんと共に、
充実した日々を送っていた。
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伊勢左木町で有名なのは、
フォークデュエットの「ゆず」
デビュー前、伊勢左木町の松坂屋で、
ストリートライブを行って人気を得て。
ラストライブの日は、
僕はコンビニで勤務中。
ジュースが死ぬほど売れる売れる。
死ぬほど売れる売れる。
売れる売れる。
補充しても補充しても間に合わない。
といっても、
別にライブを見れたわけでも無いので、
ただ、熱気を味わっただけ。
↑もうすぐ閉店
また、ベイスターズが久しぶりに優勝したときも、
勤務してて泣きそうなほど忙しい思いをした。
大通りに面していて人通りも多い店だし。
この辺は観光地としても有名。
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しかし、
伊勢左木町には夜の町、混沌の町という、
裏の顔がある。
大通りこそ、健全なショッピング街なんだけど。
一歩はずれると、
飲み屋、アジア街、歓楽スポットが目白押し。
(上の地図から一つ外くらい)
バレンタインデーなんかは、
キャバクラ嬢が全て買い占めて行ったし、
ヤクザさん、中国人韓国人フィリピン人等、
さまざまな人種の人たちが当たり前に店に来る。
色々大変なことも多いけど、
そもそも僕も一般の人々になじめないズレタ人なので、
むしろ居心地が良い、そんなカオス地域。
ヤクザの事務所に、
プリペイド携帯の販売の不手際で、
直接謝りにいったのも、
今では良い思い出。
当時は死ぬかと思ったが。
店長が夕方まで来なかったので、
朝の責任者は僕だったし。
散々怒られたけど、
ひたすら謝ったら最後は笑顔で帰してくれたよ。
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2001年のこの時は、、
伊勢左木町のこの店も良い感じに回ってた。
アルバイトの管轄も僕たち二人に一任され順調。
僕は職場の大半の人に、
イッシーというあだ名で呼ばれてて。
とても和気藹々と仕事を楽しんでる状態。
(ややこしくなるのでyosiで統一するけど)
そんな折、
横須賀と横浜を行ったりきたりしてる、
岩越店長から。
「なあyosi。
お金貸してくれないか」
終わりの始まりを告げる言葉が。
続く。