・目次
この話は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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岩越店長から。
「なあyosi。
お金貸してくれないか」
終わりの始まりを告げる言葉がきたけど、
その前に僕の「貸し金履歴」を説明。
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夜勤で日給一万。
2008年の今の僕からみると、
そんなに美味しい仕事でも無いけど、
1998年の専門学校当時の、
僕にとってはなかなかの大金で。
週2~3日勤務で、
なかなかのお小遣いを手にしていた。
そこへ。
【5人兄妹の長男で父親が最近失業の
真面目なクラスメイト】
彼が、
「正月の飯代が無い…。
餓死するかもしれないから、
どうかお金を貸してくれ…」
コトワレルワケナイジャナイカ。
そして貸してあげたのは2万円。
彼はせめてもの気持ちとして、
2枚のCDをくれた。
- ファイナルファンタジー ヴォーカル・コレクションズII(ラヴ・ウィル・グロウ)/ゲーム・ミュージック
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- ファイナルファンタジー ヴォーカル・コレクションズI-祈り-/ゲーム・ミュージック
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- 彼がくれたのは2枚の、
- ゲームのファイナルファンタジーの、
- ボーカルアルバム。
- 幻想的な歌声が心地いい原曲を活かしたアレンジ集で、
- このアルバムを全く知らなかった僕も結構満足した。
- でも、2枚で6千円。しかも中古品。
- 僕が貸した2万円の担保としては不十分。
- 結局この2万円は返ってきて無いので、
- 総合的に見ると一敗かな。
- でも、話を聴く限り、
- マジで家族そろって餓死してたかもしれない、
- 切迫した状況だったので、
- 後悔は無い。CDも今でも聴いてるし。
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- というわけで、
- 貸し金履歴の一つはこれ。
二つ目は次回。
本編はその後に。