・目次
この話は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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貸し金2回目は
【四国から上京中の、
元専門学校クラスメイト】
家賃の更新料が足りないので、
13万を貸して欲しいとの依頼。
彼の家は西葛西。
ほとんど千葉県の近くの東京で、
神奈川の横須賀市の僕からすると、
専門学校の人に合うのにちょうどいい拠点だった。
実際、何度も泊めてもらっている。
しかしその恩を差し引いても、
さすがに13万は高い。
このお金貸し借りの交渉の際、
部屋に来ていたので、
見渡すと。
【趣味合わない…】
貸し金1のときのように、
僕と同じゲーム雑誌志望のクラスメイトなら、
何か奪えるものもあるが。
彼はスポーツ雑誌志望。
全然趣味が合わない。
部屋を見ても欲しいものが無い。
僕。
「じゃあ、特に欲しいものが無いから、
担保としてパスポートを借りておくよ。
どうせ、そんなお金ない状況で、
海外に行くことは無いよね?」
「分かった…」
というわけで、
パスポートを担保に13万円を貸してみた。
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結論的には失敗。
13万円のうち5万円くらいしか返ってきてない。
パスポート持ってても、
お金にする方法知らないし。
そうこうしてる内に期限も切れてしまった。
もっと役に立つものをもらっておけばよかった。
とはいえ何度も、
彼の家をホテル代わりにしてた恩もあるので、
全てが全て損をしていたわけじゃないが、
お金的に見れば8万の損。
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というわけで、
2001年当時、
僕は今まで貸し金履歴は2敗。
そして、岩越店長の、
「お金貸してくれないか?」という言葉を聞いて思ったのは、
【今度こそ失敗しない!】というリベンジ精神。
間違っていると思うでしょ?
間違いなく間違ってる。
しかし当時の僕は、
3度もその間違った選択肢を、
選んでしまった世間知らずであった…。
というわけで、
次回、やっと本編に続く。