2001年 コンビニで学んだ事… 25 売上金 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
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月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次

 

この物語は現実を基にしたフィクションです。

登場人物名は仮名です。

  

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棚卸し事件に次ぐ、

崩壊の予感2段階目。

 

【2002年2月後半】

 

もう一人のバイトリーダー。

実質的な副店長である米川さん。

 

何か最近、

お金をいじってることが多くなった。

 

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毎日続いてる。

 

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……………???

 

なんなんだろう?

 

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ある日、

米川さんが、

店長がいない時間に理由を話してくれた。

 

「岩越店長が、売上金を持っていってしまったんだ。

だから毎日、

次の日の売り上げを作っては銀行に振り込んでいるんだよ。

毎日の手間が増えたよ…」

 

………???

 

あ!

そういうことか!

 

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ちょっとややこしいので、

詳しく説明するね。

 

コンビニは大体、

一日に50万円くらい売り上げがあれば、

店を続けていけるらしい。

50万×30日として、一ヶ月1500万のお金が動く。

 

でもこの伊勢左木町は売り上げは高め。

なので、だいたい一日に100万くらいあったと仮定。

 

そして、月曜の売り上げはもちろん、

火曜には本部に振り込む。

ただ、銀行は土日は開いてない。

そのときは、とりあえず金庫に売り上げをしまっておく。

 

ところがある日。

 

本来、週明けに振り込むべき分を、

岩越店長がお金のやりくりに持っていってしまった。

 

もちろん、お金がなくなる。

しかしコンビニを開いていれば、

お金は自然に売り上げで入ってくる。

 

だから、毎日毎日売上金が溜まったら、

そのたびに銀行に振り込みに行くという手間と引き換えに。

 

岩越店長は、一回分の売り上げを、

まんまと横領に成功したわけ。

 

こういうこと。

金土日の売り上げ¥300万→月曜に振り込む。

↑そのうち、金曜の売り上げ¥100万分だけ横領。

 

土日の¥200万分しかなくなるが、

月曜も店を開いてるので自然に100万ができて、

もとの金土日の売り上げ¥300万になる。

銀行に振り込む。

 

レジは一度空になる。

 

次の日。火曜

やはり月曜の売り上げ¥100万を振り込まなくてはならない。

レジはそこまでお金はない。

また、昼過ぎに売り上げ¥100万が溜まる。

以後この繰り返し。

 

本当なら、

売り上げをそのまま銀行に振り込めば、

計算は簡単なんだが。

 

横領のおかげでよけいな計算が増えた。

 

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分かりづらかったらすいません。

とにかく、

【岩越店長が売上金に手をつけてる】ことだけ

認識していただければけっこうです。

 

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ヤバイ。

この店、ヤバスギル。

 

米川さんもさすがに不満を口にしてる。

 

しかしこの後、

さらに状況は悪化していく。

 

平和な話を織り交ぜつつ、

続く。