2001年 コンビニで学んだ事… 29 貸し金仲間 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次

    

この物語は現実を基にしたフィクションです。

登場人物名は仮名です。

  

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平和と崩壊が同時進行中。

今回は中間。

 

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大学生で夜勤リーダーのケンが、

ある日、僕にそっと教えてくれた。

 

「アキマサさん、昔バイト仲間だった、

大学生のアイツに、

30万貸してるらしいよ」

 

大学生のアイツか。

【今回限りの登場なので名前なし】

 

僕がクビにした奴だ。

 

クビにした理由はあんまり覚えてない。

素行が良くなかったぽいという感じだったが、

その後、大学生のアイツをクビにしたあと、

ダメ40代八重樫さん、パク君、折沢君とロクデナシばかり続くので。

 

【ちょっと素行が悪いくらい】でクビにしちゃだめだな、と、

その後思い知ることになった。

 

そもそも伊勢左木店に配属されたときの僕は、

そんなに仕事できるわけでもないのに権限を持つ、

店長の腰巾着みたいなものだ。

えらそうに人をクビにできる立場じゃない。

 

でも、店長はあっさり受け入れてクビにした。

僕はそれなりに店長に信用されていたんだな。


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で、そのことは置いておいて。

 

「大学生のアイツ、

辞めたのも1年以上前だし、

2か月くらいしか来てなかったよね…

アキマサ、まだ付き合いあったんだ…」

 

「なんか、アキマサさん、

アイツに懐かれてたみたいだよ、

それで、30万も貸しちゃっただってさ。

 

で、もう何ヶ月も返ってきてないってさ」

 

似たような話を、

つい最近、自分自身で体験してるよな僕。

 

うすうす感じてたけど。

僕とアキマサは似てる。

外見とかじゃなくて、

社会的な立ち位置が。

 

真面目で空気読めなくて、

人に何か頼まれると断りきれなくて、

普通の人が当たり前に出来ることができなくて、

その代わり、出来ることは人並み以上にできて。

 

そして

それぞれ大問題を抱えてる。

 

アキマサは【対人恐怖症】

いらっしゃいませが言えないし、仕事仲間とも片言会話。

でも仕事は速いし真面目だ。

 

僕は【仕事の極度の遅さ】

3年勤務してるけど、初日のバイトよりも荷物整理が遅い。

もはや僕の潜在能力の問題で、改善できるレベルではない模様。

でも、レジと発注が出来て真面目だ。

 

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その似てる立場の二人が、

共に、相手は違えど人にお金を貸してる。

 

その状況で、岩越店長に給料を遅延されて、

一円も収入なし。

 

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「アキマサ。アイツに金を貸してるって本当?」

 

「ああ…。返しテくれないね…」

 

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記事書いといて無責任だけど、

実際、アキマサの30万が返ってきたかは知らない。

ただ、ケンがちょっと知識を貸してあげたと言ってたので、

返してもらってたと信じたいが。

 

僕はこのとき、

申し訳ないけど人にかまってる余裕はなくて…。

30万の件は全くノータッチ。

 

ただ、アキマサのためにも、

給料の遅延の件を何とかしようと思い立ったのも、

このときだった。

 

しかし実行まではあと二ヶ月ほど時間があるので、

また平和なエピソードを交えつつ、

時間経過していきます。