・目次
この物語は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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【2002年4月上旬】
一気に3人も辞めてしまい、
人不足が顕著になってきた伊勢左木店。
その解決策として、
岩越店長は。
【中国人女性バイトの女子を二人入社させた】
……………。
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ちょっと2008年の話になるけど。
神奈川の新聞にこんな記事が。
【横浜市中区、10人に一人が外国人】
伊勢左木町は↑ここの町なんだけど、
人口の外国人が占める割合は、
年々増え続けているそうで。
もう、小中学校、
国際教師が足りない状態に陥ってるそうだ。
僕は別に社会問題には全然興味が無いので、
深く話題にはしないけど、
この町は、こういう現状なんですな。
ちなみに一番多いのはやはり中国人だそうだ。
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でさー。
さっき書いたとおり、人種問題だとか、
国際的な世論だとか、
国の施策がどうとか、そんなことはどうでもいい。
ただ現実問題、
コンビニバイトとしては中国人は、
【それだけでハンデはある】状態。
日本語の聞き取り、という点が、ね。
そのへんは連載7回目のパク君のときに学んだ。
だから、レジ以外の仕事を中心に任せれば、
それほど支障なく仕事を回せる…んだが。
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本当、岩越店長は何を考えているんだ。
何だよこのシフト。
【アキマサ、中国人の女子二人】
しゃべることに問題があるアキマサと、
そもそも中国人で問題がある二人を組ませて…。
まだあんまり仕事慣れてないのに…。二人とも。
二人の女子は学生のようで、
一人ひとりはまあまあちゃんと仕事をする。
しかし、二人を組ませてしまうと。
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アキマサ
「あの二人、ずットさぼっテばかりで…、
全然言うこトきいてくれナイ…」
恐れていたことが起こった。
アキマサは仕事は速いけど、
人間的には問題がある。
特に、人に対する注意が出来ない。
なめられてしまう。
例えば僕は、
正直口ばかり達者というところがある人間だけど、
口下手なアキマサとはベストのコンビ。
しかしこのアキマサ&中国女子二人だと、
威厳が無く、黙って仕事をするアキマサに任せ、
二人は中国語通じる仲間として連合して、
どんどん店を我が物顔に侵食していく…。
最悪。
最悪すぎる組み合わせ。
しかし週に何回かは、
そのシフトにならざる負えない。
そんな状態になってしまった…。
【給料的】にも、
【人材的】にも崩壊が進んできた…。
続く。