2001年 コンビニで学んだ事… 41 チャンス後編 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
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火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次

 

この物語は現実を基にしたフィクションです。

登場人物名は仮名です。

 

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木下さんが語ってくれた、

スーパーの仕事内容。

 

「yosiさんでしたら、

たぶん、グロサリーの部門ですね。

スーパーは一度入ると部門が変わることは、

基本的にありません」


グロサリー

 

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コンビニでも、

僕が一番最初に発注をしたのは、

グロサリーだった。

 

冷凍食品とかアイスとか、

そういう部門で、

消費期限的に一番融通が利く部署。

 

それでも注文をとりすぎたら、

色々問題はあるけど、

毎日が消費期限との戦いである、

生ものやパンとかに比べればとっつきやすい。

 

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「魚さばく部署とかもあるんですよね?

不器用な僕は多分本当に出来ないんですが…」

 

木下さん

「まず無いでしょう。

いきなり素人をその部署に行かせません。

コンビニ経験があることからも、

まずはグロサリー担当になるはずです」

 

「スーパーの仕事ってどんな感じですか?」

 

「あまり良いもんじゃないですね…

土日は絶対に休めないですし…」

 

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僕が犯してるミスにお気づきだろうか。

 

それはもちろん、

【辞めてる人に、

これから行こうとしている企業のことを、

詳しく聞いてる事】

 

マイナス方面の話をするに決まってるじゃないか。

 

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このときの僕は、

自分が就職氷河期の、

ワーキングプアだということを

全く自覚していなかった。

 

だから、マイナスの話を聞いて、

そのまま普通に、

じいちゃんの話を断った。

 

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しかしここが重要なんだけど、

特に後悔はしていない。

 

だって、ここでスーパーに勤めてたら、

今の僕はいないもん。

さまざまな仕事に就いてはつぶれるか挫折して、

それでもそれなりに頑張り続けた、

僕の人生は。

 

まあまあ誇れるものだと思ってる。

 

ただ、もし今この誘いがあったら、

受けることは間違いない。

2流企業のスーパーの正社員はやはり大きい。

 

 

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そしてもう一つ。

 

つまり、このとき僕は、

【まだコンビニを辞める気は無かった】

 

3月あたり平和な描写が続いたけど、

それだけ大事な仲間がいる場所。

給料の遅延や店の崩壊ぐらいと思ってた。

 

続く。