2001年 コンビニで学んだ事… 43 自転車操業 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
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火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。


目次

 

この物語は現実を基にしたフィクションです。

登場人物名は仮名です。

 

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給料の遅延の件を、

経営者の岩越店長の立場に立って、

考えてみると。

 

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金のやり繰りというのは、

うまくいってるときは問題ない。

 

しかしうまくいかないときは、

まずは支払うお金に優先順位をつける必要がある。

 

A 本部に納めるお金

B 会社名での借金 銀行

C 自分個人での借金 サラ金

D 従業員の給料

 

こんな感じで。

 

例えば、

絶対最優先しなければいけないのは、

本部のお金。

これを遅延したら店が終わる。

 

【店が終わったらお金が回らなくなるから、

ゲームオーバー。

その時点で借金があればその全額を、

無職の夫婦二人が払っていかなければいけない】


↑つまり、この事態が最悪。

 

コレだけは防がなくてはいけない。

 

また、銀行もときには非情。

金利が比較的安い代わりに、

必ず損をしないように担保等をとるから、

銀行の利子の支払いを目に余る遅滞をすると、

家や職場の土地が持っていかれる。

 

ただ担当者によっては、

その辺の厳しさが違うこともあるので、

場合によっては最優先の支払い対象ではなかったりする。

 

そしてサラ金、

個人的な借金。

 

これはあちら側としては、

生かさず殺さずが一番儲かるので、

利子さえある程度払っていれば、

全額をいきなり払えとはそうそう言われない。

 

ただそれに甘え、

借金が膨れ上がるんだなコレが。

借りるときの敷居は低いしね…。

 

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まあここまでが、

一般的に考えられる範囲での、

経営者の借金だな。

 

あとは親族や手形や闇金とかいろいろあるけど、

その辺の踏み込みは辞めとく。僕素人だし。

 

で。

 

給料は本来、

本部に納めるお金と同じ、

【最優先事項】

 

従業員に訴えられるに決まってるじゃん。

 

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だから岩越店長は、

人を選んで給料を遅延した。

 

僕、米川さん、アキマサは、

3人ともワーキングプアでコンビニが本職。

店長には恩義もある。

 

その恩義を利用した。

【こいつらなら待ってくれる】と。

 

実際、折沢君や猿宮さんは、

同じく本職組みだけど遅延してないんだから、

人を選んでいるわけだ。

 

こうして\250万のお金を手にした岩越店長。

 

しかし結局の所、

経営がうまくいってないときにお金を手にしても、

利子の支払いであっというまに無くなるだけ。

 

もしかしたら競馬に使ってたかもしれない。

典型的な破滅パターン。

 

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そして岩越店長の誤算は。

【僕がそろそろ我慢できないところまで来ていた】事。

30代前半の米川さん。

20代後半のアキマサ。

 

この二人と違い20代前半と若い。

 

感情の爆発は間近だった。

 

続く。