・目次
この物語は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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【2002年5月中旬】
岩越店長との会話。
「借金と遅れてる給料、
全額返してください。
返してくれないなら、
店を辞めます!!!!!!」
僕なりの脅し。
今、店を辞められたら困ることは、
よくわかってる。
僕が3週間も休みが無いんだから。
しかし、その状況だからこそ、
脅しになる。
そして。
「悪い…いつ返すか、
約束出来ない…」
消え入りそうな声で、
岩越店長はそうつぶやいた…。
「ならしょうがないですね。
僕はシフト入ってる6月前半で辞めます。
辞めた後取り立てますのでよろしく」
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あれ?
僕、辞めるつもり無かったよね?
スーパーの正社員断ったよね?
大事な仲間がいる場所だよね?
でも、
売り言葉に買い言葉というか、
とにかく勢いで辞める宣言をしてしまった!?
しかももう時期まで決めてしまった!?
自分で切れておきながら、
状況に流されるような事態に戸惑う僕。
これは…。
米川さんとアキマサにも、
きちんと話しておかないと…。
続く。