・目次
この物語は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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【2002年5月中旬】
米川さんに、
事の経緯を報告。
「そうか…佐山さんに話しちゃったか…。
でも、気持ちは分かるよ…。
yosi辞めちゃうのか…。」
米川さんは、
本当の意味での僕の味方だった。
ただの仕事仲間ではなく、
ジョークを交えながらこの店を良くしようと努力し続け、
時には僕を叱ってくれたり、諭してくれたりしながらも、
基本的には僕の改革案を協力してくれた味方。
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アキマサにも報告。
「辞めちゃウんだ…」
アキマサは米川さんとは別の意味で、
やはり仲間。
僕も中、高の学生時代は普通からズレタ存在で、
ひたすらひたすらいじめられていたもんだ。
暗くなるので描写は省く。
僕はそれを克服してて、
理不尽にいじめられることはなくなってるから、
昔の僕っぽいアキマサには、
正直イライラ来ることも多い.。
でもほっとけない存在なのは間違いないし、
大事なズレ仲間。
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辞めてしまうということは、
彼ら二人を、
さらにひどい状況に置き去りにすることを意味する。
…………………。
……………………
……………………
…………ゴメン。
でも、退くわけには行かない。
100万ちょっと。
僕には大金だ。
その大金を取り戻すために、
岩越店長に宣戦布告した。
ここで一時の情で、
辞めることを取り消したら、
本当にお金は返ってこないかもしれない。
だから僕は。
【お金のために、
大事な仲間を見捨てることを選んだ】
↑ここだけ読むと僕、悪人だな。
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【2002年5月下旬】
こうして迎えた、
運命の給料日。
続く。