・目次
この物語は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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【2002年6月上旬】
やすしから聞いた、
《岩越店長の家が売りに出されている》
という情報。
それはつまり…。
借金が完全にキャパシティを超えて、
もうどうにもならない状態ということだ…。
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この物語は、
バッドエンドであることは予告済み。
しかし、そうなるのは僕ではなく、
岩越店長だ…。
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僕はバッドエンドを回避した。
実際、複数の所からお金を借りてる人間は、
目先のことしか見えない。
僕は一足早く行動し、
貸し倒れを回避することができた。
【2002年6月15日】
退職。
まだお金は返ってこない。
しかし、もはや僕と岩越店長は、
上司と部下ではなく、
お金を貸してる一個人。
強く主張し、
辞めてから一週間以内に、
《50万+54万》を回収した。
「1.2.3.………
11.12.13………
41.42.43………50!
確かに返してもらいました」
間違いが無いように、
目の前で札束を数える僕。
そして3か月分の給料もOK。
ついでに最後の給料ももらった。
全額回収したので、
利子もきちんと収入に数えられる。
結論は
《-102+104=+2》
僕はこの貸し金騒動で、
2万円のプラスを得た。
そして不要になった借用書を破く。
まあ、一応コピーはとっておいたけどね。
きちんと返してもらったんでマスターは捨てたよ。
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こうして。
僕は職を失った。
続く。