・目次
この物語は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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【2008年9月】
本日は飲み会。
メンバーは。
・大学4年生のケン
中華料理屋でバイト開始。
・大学1年生のカッチャン
音楽系のバイト開始。
・カッチャンと同じ年の彼女
・僕
ケン
「yosiはPCショップのゲームコーナーにいるんだって?
それは適職だな」
ありがとう。
カッチャン
「アキマサさんがさー。
横浜のみなとみらいの方の、
コンビニの深夜で雇われたってさ」
おお!
良かった!
心配していたんだ。
これで主要バイトは、
ほとんど進路は判明したな。
まあ、弁護士志望の木下さんは不明だけど、
たぶん勉強中か、受かったかのどちらかだろう。
あと、やる気の無い折沢君は、
そもそも家の電話も携帯電話も無い時点で、
誰も連絡手段が無い。
あったとしても誰も連絡しなかったかな…。
いや、あんな奴でも結構長く一緒にいたし、
進路くらいは気になるよな…。
知るすべは無いが。
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ケンとカッチャンは、
神奈川の同じ大学に入ったので、
二人で共通の会話で盛り上がってる。
僕は会話に加われないので、
カッチャンの彼女と話す。
彼女
「カッチャンがね~。
塾でも求めてくるの~。
だからよくやっちゃうんだけど
でもね。子供作るのはダメって、
いつも言ってるんだ」
僕
「それはダメだよ~。
そのへんはちゃんとしないとね!」
彼女
「ね~~」
僕
「ね~~」
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何だこの会話。
つーか僕彼女いたこと無いのに、
何わかったように同意してんだか。
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しかしこんな会話だけではなく、
カッチャンがいかに真剣に自分を愛してくれてるか、
そして勉強の上では頼りになるというエピソードも披露。
彼は数学は学年でもトップクラスって言ってたしな~。
優等生だから反抗したくなるときもある。
それがちょうどピンクの髪の時だったという訳か。
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大学の話がひと段落付いたようだ。
僕の近況をさらにケンに話した。
ケン
「猿ちゃん、コンビニ開店考えてるんだ…。
猿ちゃんは確かに仕事は出来た人だけど、
ついていくのは考えたほうが良いぞ…。
良くも悪くも本当に経営者考えの人だから」
ケンもそう思うか…。
というか年上の猿宮さんを猿ちゃん扱いか。
「理屈っぽい人だったからね~。
グダグダ言う前に手を動かせ!って事が、
よくあったよ
前職がなんであろうと、今は後輩コンビニバイトなんだし。」
なるほどね。
後輩としては使いづらいバイトだよなぁ…。
バイト視点ではなく経営者視点の人。
このことは良く覚えておこう。
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この飲み屋は例によって伊勢左木町の店なんだけど、
後日2007年、大手電話会社の、
コールセンターの大規模な飲み会(&閉鎖お別れ会込み)も、
ここで行った。
僕は本当に伊勢左木町には縁がある。
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夜遅く飲み会が終わり。
ケンは自分の家に戻った。
カッチャンと彼女は、
そのまま、僕の家まで、
遊びに来やがった来た。
今回はきちんと、
終電には間に合ってる。
続く。