・目次
この物語は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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猿宮さんから、
転職への誘い。
「最初は、
yosiを共同経営者にすることも、
考えてたんだぜ」
詳しく話を訊いてみた。
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コンビニ経営は、
二人の管理者が必須としてるところが多い。
現在は知らないけど、
業界一位のところは、
この時は夫婦以外は不可だったらしい。
多分コンビニ本部の想定としては、
【昼間を奥さん】【夜を旦那】が管理するということと思われる。
実際、伊勢左木店の失敗の一端は、
このシステムを守らなかったこともある。
夜に管理者がいないと、
やる気の無い折沢君みたいな奴に、
好き放題されてしまうんだよ…。
ただ、業界一位以外のチェーン、
今回の場合岩越店長や猿宮さんの店では、
兄妹とか親子とかも認めているらしい。
だけど、それでもさすがに他人は不可だとか。
だから奥さんを引っ張り出さざる負えなかったそうだ。
そうでなければ僕を共同経営者にしたかったと。
まあ、奥さんが英会話教師を続けられる道を模索した結果、
僕の存在も考慮したって事だな。
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何か随分と僕を買ってくれてるではないですか。
僕の意思をまったく確認してないのに。
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「夜は俺が働く。
昼間を奥さんとyosiの二人で管理してもらう。
コレが今考えてるプランだ。
週6日勤務で20万出す!
どうだ!?」
………
伊勢左木店のときより、
安いんですけど…。
続く。