このコラムは現実を基にしたフィクションです。
登場人物名、一部の会社名は架空のものです。
更新は月、水、金になります。
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宇津木の勧誘からしばらくして、
専門学校のクラスメイトの堀君から電話。
(彼はファッション雑誌希望)
堀君
「宇津木の話聞いた?」
僕
「直接話聞きにいったよ。
マルチ商法の勧誘だね」
堀君
「yosi君もか…
宇津木、クラスメイト勧誘しまくりのようでさ…。
山田君(鉄道雑誌希望)が入っちゃったみたいなんだ…」
僕
「え……」
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ちなみに。
マルチ商法の勧誘はクーリングオフ対象なので、
日にちが浅ければ無条件解約が出来る。
皆さんが同じようなことになったときの、
参考にしてください。
当時は知らなかったけど。
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そして堀君の話を聞く限り、
クラスメイトで契約したのは山田君一人のようで、
あとはそもそも会わないか、会っても断っている。
堀君
「俺も会わないかと言われたんだけど、
ちょっと胡散臭くて断ったんだよね」
僕
「賢明だよ堀君」
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その後宇津木や山田君がどうなったかは知らない。
ただ、今回書きたかったことは、
【あっという間に情報は広まる】という事実。
マルチ商法で儲けるためには、
・手早く
・強引に
・過去は切り捨て新規開拓
それを実行しないと難しい。
実際、もううわさが広まっている以上、
クラスメイトの勧誘はほぼムリだろう。
ナニワ金融道でのマルチのプロの台詞
「この仕事は、
今までの人間関係全て、
金に換えてしまうものなんや。
あとはペンペン草一つ残らんのや」
プロがやったらそのとおりなんだけどね。
………実はその後知ったんだけど、
僕の親族の叔母さんが、
いわゆる「成功者」でね。
だんなよりもよっぽど多い稼ぎで、
あまりにも営業が良くて、
本部からも何度も表彰されてる人だったそうで。
その人は、
上の3か条に加えて、
・明るい性格
・商品を良いものと信じてる
↑マルチ商法でも全て悪いものとは限らないから、
本当にそこそこの商品な事はありうる。
・勧誘だけでなく普通に商品も売れる
という感じで、
ものすごく成功したそうだ。
人間関係にはそんなこだわる人じゃなかったし。
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しかしそんな人は例外。
僕も色々な職場を渡り歩き人を見てきたけど、
マルチ商法で大成功できるような本物の営業人は、
50人に一人くらいなんじゃないか。
基本的にはマルチ商法なんてやらないほうが良い。
だって、成功してもお金が残るだけで、
人間関係は残らない。
で失敗したら全てなくす。
リターンはともかく、ハイリスクだ。
ダマサレナイヨウニ。
Ep1終わり。
Ep2へ続く。
関連ネタ
↑小室さん率いるグローブのメンバーのマルチ報告。
小室さんといい、マークといい、お金に踊らされてるなぁ…。