ダマサレテミタ Ep3 クレカ編 第2話 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
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月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

このコラムは現実を基にしたフィクションです。

登場人物名、一部の会社名は架空のものです。

更新は月、水、金になります。


目次

 

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ゲーム店員として本体を売りまくっていたら、

偽造カードの客に出会ってしまった。

 

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また、佐保店長は僕の人生の中でも、

トップクラスの強烈なキャラクターですが、

今回の話ではただの解説役です。

あと、今でも尊敬してます。関係ないけど。

 

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「偽造カード……つまり

僕は店に損害を出してしまったんですか?」

 

佐保店長

「いや。大丈夫。

保険出るから」

 

え!?

 

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正直仕組みは良くわからなかったけど、

偽造カードを使われても大丈夫みたい。

 

「じゃあ対策は……」

 

佐保店長

「別に良いよ。

売り上げになるから」

 

ええ!?!?

 

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というわけで、

偽造カードに対して、

《特に何もしなくて良い》と言われてしまった僕。

 

まあそれならもう、

売り上げのために売るだけだよな。

 

で、それから何度か偽造らしき人を見かけることになった。

 

彼らの特徴は。

 

《PS2以外のゲーム機に見向きもしない

解説も求めない》

  

普通ゲーム機を買うときは、

決めてくることも多いのでここまでは不自然ではないのだが。

 

《メモリーカードを必要としない

解説してもイラナイと言う》

 

↑コレが非常に不自然なんだわ。

 

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当時のゲーム機はまだ、

【本体そのものにゲームデータの保存が出来ない】時代。

 

高価で性能の高いXboxは本体にデータ記録が出来たけど、

その分PS2より一回り高い。

 

PS2はDVD:再生機能を付けたゲーム機としては安いけど、

その分、データの記録も外部の別売りのメモリーカードが必須。

 

純正が¥2800で、コレを売ると店の利益約¥600

非純正が約¥2000で、コレを売ると店の利益約¥1000

 

本体の利益が¥30000を売って¥800なんだから、

メモリーカードを売ると利益率で本体分くらい。

 

はっきり言って、ゲームコーナーは利益率で言うと、

PCショップ全体でお荷物。

新品だけだとさっぱり利益が出ない。

だから、せめてメモリーカードも一緒に売って、

一日¥6400の僕のバイト代位は利益を出したいんだよ。

 

佐保店長はこの辺のことも良く話してくれたから、

僕もこうした利益追求についてはとても勉強できた。

 

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で、店の事情もあるし、

実際ゲームを遊ぶのにセーブ不能では、

ほとんどのゲームがきちんと遊べない。

つまり、PS2は実質メモリーカードは同梱品並に必要なもの。

DVD再生機だけとして使いたいなら専用機の方が良いし。

 

ところが、この解説をしても全く欲しがらず、

ただ本体だけを買う人。

 

これがたぶん、ほぼ全部偽造カードなんだろうな。

僕の中でこういう結論になった。

 

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「今日も数台本体のみで買っていく人がいました。

コレも偽造カードだったんですよね?」

 

佐保店長

「いや。特に報告は来てない。

偽造だった場合はしばらくしたらすぐ分かるから、

それは偽造じゃなかったんだよ」

 

えええ!?!?!?

 

まだ僕の分かってない要素があるのか…。

 

というかそもそもなんで、

PS2本体ばかりで他のゲーム機は見向きもしないのか。

 

どうやら偽造カード以外にも、

PS2本体を求める必要のある人がいるようだ。

 

ネットで理由を調べてみるか…。

  

続く。