・目次
・会社名 登場人物名は仮のものです
・この話はフィクションです
実在のものとは一切関係ありません たぶん
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【勤務七日目】
ヤンキーっぽい新人の徳川君との帰り道。
とりあえずいくらか質問をされて、
僕の職歴と現在の立ち位置を話す。
「え!yosiさん俺よかそんなに年上なんスカ?」
僕は童顔なのか苦労知らずなのか、
とにかく本来の年より若く見られる。
もう30近い(2005年当時)のに、
大学生くらいと見られることもしょっちゅうだ。
で、彼は22歳だそうだ。
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「この仕事、楽っすね。」
マジで!?何いってるの!?
「いや、僕はもう毎日もう限界に近いけど…」
「俺、リフォームの訪問営業やってたんすよ。
アレに比べれば、声掛けりゃ入ってくれる営業っスから」
ああ、なるほど…。
よりつらい訪問営業してたんだ…。
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これまでの、
中村さんの過去の「マイライン営業」
劇団ひとり似の人の「布団営業」
西浦さんの「お菓子営業」と違い、
徳川君からはリフォーム営業の話を詳しく聞いてない。
なので、一般論として解説すると
大まかに分けて二つ。
【悪質リフォーム】
【普通のリフォーム】
徳川君がどちらに勤めてたのかまではわからない。
ただ、どちらにしろ「かかる費用が多い」から、
そうそう簡単にお客さんはいない。
仮に何とかその気になってくれても、
見積もりと費用でダメになることも多いだろう。
【悪質だった場合は、それをダマシ&インチキで乗り越えるだろうが】
直収電話営業の場合、
訪問したお客さんのほとんどが、
「潜在ユーザー」になりうるし、
契約時に費用を求めない。
さらに電話の基本料金、通話料が安くなるのは本当だ。
全く別の仕事をしてた僕には、
とても無理そうな「直収電話訪問営業」も、
他の訪問営業に比べれば全然レベルが低いわけか…。
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徳川君は他の新人と違い続きそうだ。
つまり、遂に後輩が出来てしまったということか…。
一件も契約取れて無いのに。
続く。