2005年 外資の会社に勤めてた 回想21 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
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月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次

 

・会社名 登場人物名は一部仮のものです

・この話はフィクションです 

実在のものとは一切関係ないという建前です

 

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【勤務10日目営業中 午後2~3時】

 

20代の美人おしとやか奥様に、

玄関口まで入れてもらった僕。

 

これはどう考えてもチャンス。

契約獲得!

契約獲得!

 

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僕の営業スタイルは、

前のPCショップから一貫して変わってない。

 

《声を掛けて簡単にメリットを話し、

その後デメリットを詳しく案内し、

最後にひたすらメリットをアピールし契約まで押し切る》

 

○×◎という順番。

 

この営業の長所は、

きちんとデメリットを話してるから、

誤解によるキャンセルが少ないこと。

 

短所はもちろん、

「そもそもデメリットを詳しく話してる時点で、

契約をしてくれない」ということ。

 

僕はこのとき、

成功体験があったのがまずかったんだろう。

前うまくいってたから、それを変えることが出来なかった。

 

しかしそれは2008年の今だからこそ良くわかること。

当時は、自分なりに精一杯だった。

 

そしてこのときも、

スタイルを変えずに営業してた。

 

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「分かりました。

契約します…」

 

デメリットの説明を終え、

ひたすらメリットをおススメし続けた。

この若奥様の家の場合、

特にネットも入って無いし、

話を聞く限り問題になりそうな点も無い。

 

僕も必死だ。

そしてその熱意が通じた。

遂に初契約!

 

………初めてなんで、

どうすればいいかよくわからない………。

 

初日の方は中村さんの契約をいくつも見てきたけど、

この一週間は一人での訪問営業で、

正直忘れた。

 

若奥様に断り、

中村さんに連絡。


「え!獲得できたんだ!

おめでとう!

で、流れだけど……」

 

流れとしては三つ。

 

・直収電話の契約用紙の、

重要な部分にサインをもらう。

 

・10個ほどの注意書きがある別紙を簡単に読み上げ、

全部自分でチェックマークを入れて、最後にサインをもらう。

 

・イッパ・クレストの本社に連絡し、

本社の第三者と契約者で最終確認をして、

契約完了。

 

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こんなに厳重なのは訳があって。

 

実はその後の別の電話会社の仕事で知ったんだけど、

イッパ・クレストは2004年くらいに、

ブラックリストに載っていたんだよ。

 

つまり、

別の電話会社を名乗り、

詐欺まがいではなく詐欺そのものの営業をする奴が、

はっきりと存在していたわけ。

 

その頃たぶん指導を受けたんだろう。

だから、2005年のこのとき、

ここまで一つの契約に慎重になっていたと、

僕は推測してる。

 

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そして、

若奥様と契約を進める。

 

まずサインをもらい。

 

そして、

簡単に注意事項を伝えて。

 

「インターネットは……問題ないですね。

あと、黒電話でも無いですね。

そして、ガス検診サービスと共存が出来ませんが、

それは今使われて無い方が多いですし大丈夫ですよね」

 

「ガス検診ですか?

利用してます……」

 

ヤバイ。

 

「ガス検診は昔の仕組みならまだしも、

今は、問題ある状態になると自動的に止まるので、

現在ほぼ必要ない仕組みです。

この機会に解約してみてはいかがでしょう?」

 

「………」

 

「もう、大丈夫ですって…」

 

ダメダ。

若奥様のテンションが…。

 

「すいません。

やっぱり、主人と相談してから、

決めさせていただけ無いでしょうか…」

 

……………。

 

つづく。