2005年 外資の会社に勤めてた 回想23 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次


・会社名 登場人物名は一部仮のものです

・この話はフィクションです 

実在のものとは一切関係ないという建前です

 

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【勤務10日目午後4時~】

 

消化試合。

 

すでにもうやる気は無い。

適当に散歩。

 

犬がいる家のおばあちゃんと仲良く話して、

さらっと電話の話をして興味もたれず営業終了。

 

アパートがあったので、

「人が出なければいいなぁ…」とか思いつつ、

勢いでチャイムを押して誰も出てこず。

 

あとは○△×を水増し。

 

そんなことをしつつ、

さっきの駄菓子屋前自動販売機にたどり着く。

 

「………あれから2時間は経ってるよな。

なんでまだ¥500が残ってるの?」

 


分かった。

ありがたくジュース代にさせてもらう。

 

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イッパ・クレストは、

やっぱりおかしい会社。

 

なにしろ、収入が低すぎる。

 

通常のネット、電話系の訪問営業の求人を見ると、

【給料25万保障+歩合給】でボーナス、

社会保険ありの正社員とか、

かなり優遇された待遇がごろごろある。

 

もちろんこういう会社はノルマ未達成時に、

ぼろぼろに言われるだろうけどさ。

 

チャイムをひたすら押していける根性があれば、

上司の説教なんか屁でも無いだろうし、

そもそも、イッパで件数少な目の人でも、

充分一流企業の訪問営業で通じると思うんだが。

 

でも。

 

イッパで働いている限り、

ジュース代すらケチる暮らしにならざる負えない。

契約獲れなければ収入ゼロ。それだけ。

 

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まわりがみんなそんな感じだったので、

僕も一日に3本ジュースを飲むとか、

そんな贅沢一切しなかったのよ。

昼飯のときに買うくらい。

 

春の日にコレだけ歩くとのどが渇くけど、

ペットボトルなんて贅沢品そうそう買えん。

 

でも、このときばかりは、

ペットボトルを一気に二本も買うという、

とんでもない贅沢をした。祝杯。

 

まあ誰かのお金を勝手に使ってるんで、

犯罪行為のような気もするが、

フィクションなので気にしない。

 

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そして午後5時になった。

しかし、中村さんに連絡すると、

「ちょっと遅れる」とのこと。

 

荒川さんや三浦さんも合流するので、

駅前まで行った。

 

そして、5時半くらいにみんな集まり。

 

まずは僕から中村さんに報告。

「結局さっきの奥様獲得できませんでした…。

ゼロ件です…」

 

中村さん

「そうか…ダメだったんだ…。残念だなー。

今日は俺も全然獲れなくて…。

一件だよ…」

 

え!?

 

続く。