・目次
この話は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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50万円。
その人によって価値が変わるので、
一概には言えないけど。
僕には大金。
半年ほどの節約の結晶。
それを貸し出すにあたって。
岩越店長に、
正式な借用書を書いてもらった。
貸し金1 特に何もなし。
貸し金2 仮に作ったなんちゃって借用書。
↑今まではこんな感じ。
まあ、この頃僕はネットを使っていなかったので、
自分なりの知識で今回の貸し金3の借用書を作った。
【日付】
【金額】
【本人のサイン又は印鑑】
いや。
コレだけじゃ足りないな。
とにかく、念には念を入れて。
僕。
「親指で拇印を押してください」
岩越店長。
「分かった」
というわけで、
絶対偽造とかそんな言い訳が無いように、
指紋を借用書に押してもらった。
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ちなみに本当の借用書の場合、
利息とか遅延損害金とかも書いておくものだそうだ。
まあ、そこまで知恵は回らなかったけどね。
でも、指紋は自分なりにいいアイディアだったと思う。
でも良い子のみんなは、
こんなかんたんに人にお金かしちゃダメだよ!
貸すならちゃんとたんぽを取っておいて、
損をしないようにほけんをかけておこう!
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こうして、
バッドエンドへの道筋は整ったんだけど。
そこまでちょっと時間があるので、
小エピソードを交えつつ、
続く。