2001年 コンビニで学んだ事… 20 消費期限 | yosiのゲーマー日和

yosiのゲーマー日和

元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次

 

この話は現実を基にしたフィクションです。

登場人物名は仮名です。

 

==========


実は僕、

この伊勢左木店で、コンビニ勤務としては4店目。

 

1店目はガソリンスタンド付属のコンビニで、

下手すると4時間勤務で4人の客という店。

そりゃつぶれるわ。4ヶ月勤務。

 

2店目は、二日目で辞めたけど、

義理は通してるという珍しい例。

 

僕はオープン時に夜勤としてバイト入社。

ところが。

 

若いやり手の谷河原店長。

「いざ始めてみると、

夜勤は二人勤務ではなくて、

一人でも充分という結論になってね

夜勤、yosi君含めて5人いるけど、

全員のシフトをうまく組めそうもない」

 

それを聞いた次の日。

僕は、近くのライバル店である、

横須賀の岩越店長の店に面接に行った。

あっさり受かった。それが3店目。

その時、

谷河原店長は「辞めてくれてありがとう」と言ってた。

 

そして岩越店長の新店の伊勢左木で4店目、と。

 

==========

で。

谷河原店長の店は、

はっきりと「賞味期限切れの食べ物は持ち帰り不可」という、

ルールを決めていた。

 

他の店は全くそのルールはなく、

消費期限切れの食べ物は持ち帰り放題。

 


僕個人の意見としては。

 

【店の利益確保には、

谷河原店長の方針が正しい】と思う。

 

理由は、消費期限切れの食べ物が持ち帰り可能だと、

発注が大味になってしまう。

 

伊勢左木店は【おにぎり、お弁当、パン】は、

店長が9割、あとどうしてもやむ負えない日は、

米川さんというルールで。

この辺は僕は発注しなかったが。

 

僕はその次のサブ発注担当で、

デザートや惣菜等の、

【比較的日にちに余裕がある消費期限のある食材】は、

発注をしてた。

 

そうすると。

 

どうしても自分が好きなものに、

発注が多めになってしまうのよ。

当時、デザートに【¥380の生チョコ】があって、

僕はそれが大好きで。

 

結果的にいっぱい余らせてしまい、

よく持ち帰りをしていた。

 

つまり、

【店の利益<自分の利益】になってしまう。

あまり良くない。

 

==========

 

とはいえ、

谷河原店長の初日で、

大量の賞味期限切れた食べ物が、

ただ捨てられるだけというのも、

何か心苦しかった。

 

食べ物のゴミって今、

ちゃんと土に返れるか怪しいもんじゃん。

地球環境的には、誰かの腹に入ったほうが、

マシと思うんだよね。

  

==========

 

やる気のない折沢君は、

週4日の夜勤バイト。

彼は一人暮らし。

週4だと、だいたい15万~16万の月収。


そして彼は賞味期限切れの食べ物を、

毎回ほぼ全て持ち帰っていたので、

食費的には、随分助かっていた模様。

下手したら3食賞味期限切れのコンビニ食だったのでは。

 

折沢君みたいな人は、

谷河原店長の店では働かないだろう。

 

まあ、折沢君だったら必要ないけど、

他の優秀な人が辞めてしまうかもしれない。

【利益追求】が常に最善手ではない、ということ。

 

まあちょっと極端な例だけどね。

でも、人間は機械じゃない。

《目の前に大量の捨てられる食べ物がある》んだから、

持ち帰ろう、持ち帰らせようという考えがやはり通常と思う。

==========

 

ただ。

 

僕のコンビニ勤務当時の写真を見ると、

肌荒れがひどい。

 

やっぱり、

コンビニ食ばかりはよくない。

それが結論。