・目次
この話は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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僕の昼の時給は、
¥800からスタートして、
一度¥40上げてもらった。
そして仕事が一番安定してる米川さんは、
固定給。
一人だけ週6日勤務だし。
30代という年齢、立場からしても納得。
《でも、アキマサが時給高いって、
納得いかないぜ…
なんで僕が¥840で、
アキマサが¥880なんだよ…
僕の方が先輩で、重要な仕事もしてるだろう?》
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2008年の僕からすると、
この考えは間違っている。
理由は簡単で、
僕は【荷物をしまうのが極端に遅い】という、
弱点を抱えていた。
岩越店長が【荷物を速くしまうことが、
店で一番重要なこと】と考えていた場合、
アキマサの時給は正当なものになる。
そして僕は店長じゃないんだから、
時給のことの権限はない。
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しかしここにいるのは2002年の僕。
岩越店長に思いっきり訴えた。
「アキマサさんの時給が¥880で、
僕が¥840って、
納得いかないんですけど!」
「………!!! ああ…。
悪い悪い。
来月からyosiの時給上げとくよ!」
あっさり受け入れられただよ。
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ほら。
なにしろさ。
僕、岩越店長に50万円貸してるじゃん?
彼は立場的に僕に強いこと言えないの。
本当は言いたい事もあったかもしれないけどね。
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というわけで、
空気を読めずに得をしたエピソード。
ただ、時給を決めるのは払う人だけど、
派遣社員とかの立場の場合は、
ちゃんと時給のことは交渉すべき。
ただそのときに、
「Aさんがあれなのに私は…」は止めよう。
「私はコレだけ働いているんだから」とか、
正当に訴えようぜ。
僕はこのとき、
《アキマサに時給を聞いたあげく、
それをネタに店長と交渉》という、
二つのタブーを犯してる。
あまり褒められた話じゃないので、
真似しないでくださいな。