・目次
この物語は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
==========
【2002年5月中旬】
いよいよ切れた僕。
切れてるので今までと違い、
【話してしまったらヤバイ】ということを、
考慮してない。しない。
そして。
==========
もともと考えていたのは、
岩越店長の奥さんへの暴露だった。
しかし実際切れてしまってるので、
特に計画性は無い。
突発的に僕が暴露した相手は。
===========
佐山バイザー
「久しぶりです。
その後お変わりはありましたか?」
2週間~一ヶ月に一度くらい、
定期的に来ている本部の人。
佐山バイザー。
僕は元々やる気のある人間。
実力こそ追いついてないけど、
店のために出来るだけ頑張ろうという思いはあった。
だが、この時点ではさすがに過去形だ…。
「ゴールデンウィークはどうでしたか?
ジュース足りましたか?」
「いいえ。
ちょっと足りなかったですね…。
それにしても忙しすぎて…。
休みもないし…」
「休み無いんですか?」
「ええ。
3週間休みが無いシフトなんです…。
米川さん、アキマサさんも似たようなものです…
いくらなんでもこの店おかしくありませんか?」
「まあ、岩越店長は、
ちょっと普通とは違う部分はありますけど…。
でもyosiさんいつも、
頑張っていただいてるじゃないですか!」
笑顔で励まそうとしてくれる、
常識人の佐山バイザー。
普通ならありがたい。
でもこの時の僕は、
ネガティブ限界だったので。
「いや!
この店はおかしいんですよ!
給料もまともに払われない!!!!!!」
佐山バイザーの笑顔が消えて、
「え!?」という驚いた表情になってる。
続く。