・目次
この物語は現実を基にしたフィクションです。
登場人物名は仮名です。
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そもそもコンビニ開店の費用は大丈夫なのか?
その辺の疑問をぶつけてみた。
「奥さんの稼ぎがあるからな!」
そうだ。
猿宮さんは、
20代前半でニュージーランド人の奥さんを持つ、
驚くべき50代の勝ち組。
しかも奥さんは月収60万の英会話教師。
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正直なところ、
コンビニバイトの稼ぎなんて、
たかが知れてる。
猿宮さんがバイトの立場でいくら頑張ったところで、
そうそう新店の開店費用なんて溜まるもんじゃない。
せいぜい月収30万に満たないところだ。
しかし奥さんが高給取りだと、
話が異なる。
その30万を生活費用に回しても、
60万は貯金に回せる。
スーパー経営時の借金があったとしても、
膨大な額でなければ返せるし、
そもそも、うまく引き際を見極めていれば、
個人での借金はそんなになくても店は閉められる。
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経営者といってもいろいろあって。
大会社の雇われ社長の場合、
どれほど会社に負債をだしても、
個人の財産は出す必要は無い。
中小企業や個人企業の場合、
経営者自身の財産が担保になってるケースもある。
その場合で負債を出したら、
一文無しになったり大借金を負うんだが。
たぶん猿宮さんは、
改善の見込みがない赤字になった時点で、
きちんと店を辞めたのだろう。
ここがうまくいかない経営者は多いんだよな…。
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そして根っからの経営者気質である、
猿宮さんは、
コンビニバイトであっても夢は捨てずに、
チャンスを伺っていて。
そして、勝算を見つけたんだろう。
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面白い。
そもそもコンビニ開店の相談を受けるなんて、
めったにあるもんじゃない。
そしてまだ話は続く。