2001年 コンビニで学んだ事… 73 決別 | yosiのゲーマー日和

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元ゲーム店員のゲーマー日記。
日曜に毎週のゲームプレイ近況連載中。
月曜はゲーム以外の近況日記。
火曜日は週刊少年ジャンプの感想。
他の日は漫画やゲームなど。
アクションは苦手。RPG、テキスト系中心。

目次

 

この物語は現実を基にしたフィクションです。

登場人物名は仮名です。

 

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「立派な経営者にしてやる!」

 

猿宮さんはそう言うけどさ。

  

岩越店長のことで、

経営者の苦労、マイナス面を、

嫌というほど知った僕に、

それほど魅力的ではない提案。

 

猿宮さんの下で働くこと自体は、

結構魅力的だけど、

残念ながら、

待遇も将来の報酬も僕の希望通りじゃない。

 

なにより、

今PCショップのゲームコーナー勤務が、

かなり面白くなってる。

 

2003年の今、

新店長に認められ、

バイトながら、

ゲームコーナーのほぼ全権と管理を任されて、

毎日楽しくPS2本体を売りまくってる。

店全体の電話番もしてるのでPCの知識も少しずつ付いてきた。

 

仕事が楽しい。

 

結論は出た。

 

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「やはりPCショップのバイトを続けます!」

 

「そうかよ…」

 

猿宮さんの表情が変わった…。

怒りと見下しの顔だ…。

 

「PCショップなんかで、

未来があるもんかよ!!!」

 

怒鳴られた。

 

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そうかもしれない。

 

でも、それを人に決め付けられたくない。

 

「そんなことわからないですよ!」

 

僕はニヤリと笑ってそう返事し、

猿宮さんの店を後にした。

 

「当てが外れたなぁ…

アキマサくんにも声を掛けるか…」

 

最後に猿宮さんはそうつぶやいていた。

 

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こうして僕は、

岩越店長の下で働けない状態になり、

谷河原店長には採用を取り消され、

猿宮店長とは思想のすれ違いの末決別。

 

これで僕は完全に、

コンビニ業界と縁が切れた。

 

続く。